英文は左から右に読んでいくものです。
英語は日本語と語順が違うので、読んでいる途中に1つや2つ前の単語に戻ったり、前後で行ったり来たりして意味を取ろうとした経験は誰しももっているでしょう。
でも、左から右に素直に読み進めていると、その英文をどのように読めばいいかの「ヒント」を示してしてくれる単語が出てて来ます。
要はその「ヒント」となる英単語に従って素直に読めれば、英文のパターンが掴めて、英文を正しく読解できるようになるのです。
この記事では、左から右に読み進めて行き「〜ing」が出てきた時に考えるべきことを紹介していきます。これから「〜ing」を見たら以下のことが意識できるようゆっくり読んでみてください。
「〜ing」を見つけた時の基本的な考え方!
結論から言っておくと、「〜ing」が出てきたら次のことを意識しましょう。
①「〜ing」が動詞の一部である。または、②「〜ing」が名詞を説明している。
この違いと見分け方を知っていれば英文読解を誤ることはないでしょう。
それは、基本的に一つ英文には文の幹となる動詞が一つ登場しますが、その主要な動詞がどこにあるか一発で見分けることができるから。
それでは、例文を見ながら理解していきましょう。
My brother runs at the park.
(私の兄は公園で走ります。)
上の文であれば「run」が動詞ということになりますね。
まずは、この英文の動詞に「〜ing」が付いて「現在進行系=〜をしています。」という状態を表す例を見てみましょう。
① My brother is running at the park.
(私の兄は公園で走っています。)
この文の場合「〜ing」はシンプルに「(主語)は〜しています」と訳せます。
少しややこしいのが次の文です。
② The man running at the park is my brother.
(公園で走っているその男性は私の兄です。)
こちらの文に出てくる「〜ing」は主語である「その男性」を説明する英語であり、文の幹となる動詞ではありません。文の動詞はもう少し後に出てくる「is」です。
そうすると英訳としては、
「その公園で走っている男性は私の兄です。」となるのです。
「〜ing」の役割の見分けかた!
一つの英文の中に「〜ing」の形を見つけた時に最初に意識することは、以下の2つのどちらの場合であるかを見分けることです。
①「〜ing」が動詞の一部である
または、
②「〜ing」が名詞を説明している
この、①「〜ing」が動詞の一部である時は「〜している。」という訳し方になり、動作が進行中であることを意味する文となります。
見分けるをポイントとしては、必ず「be動詞」とセットになっていることです。
The man running at the park is my brother.
一方で、②「〜ing」が名詞の直後に来ている場合は、「進行形を表す動詞」ではありません。すぐ前にある名詞を詳しく説明する英語のカタマリと考えます。
The man <running at the park> is my brother.
< >内の部分を外すと、文の幹である The man is my brother. (その男性は私の兄です。)が出てきます。
< >内の部分の訳=「公園で走っている」を付け足してみると、名詞は「公園で走っているその男性は」となります。
少し長い主語になってより情報量が増えましたね。英語はこのように補足説明の「カタマリ」のせいで複雑になります。でも見分け方を知っていれば迷うことなく英文の幹を見つけることができます。
今回の見分け方のヒントは「be」動詞があるかないか。
②の文では、主語である「The man」の直後に「〜ing」が続きます。
そこで敏感に「この〜ingは主語の補足説明のカタマリだな。」と反応し、さらに後ろにくる文の動詞を見つけてください。
今回は短めに、「〜ing」を見つけた際の英文読解の考えかたを紹介していきました。
次回は、「〜ed」の考え方について紹介していきます。
それでは引き続き頑張って行きましょう。