いよいよですが、ここから見ていくのは英文の基本パターンです。
今まで知識のおさらいの意味もこめて、「英語の完全文の5パターン」と呼んで説明していきます。
★ポイント:完全文の5つのパターンを覚えておこう!
改めて、「英語の完全文の5パターン」は大きく分けて以下の5つです。
【英文の基本パターン5つ】
ここで少し、僕が一番最初に言ったことを思い出して頂きたいと思います。
それは、
というものです。
例を挙げると、「りんご」のような「単語のイメージ」はビジュアル的な情報を与えてくれる。
そして、「英文パターン」という構造は、その文をどのように訳したらいいかを教えてくれる指針となってくれるものだとお話ししました。
- 「単語のイメージ」はビジュアル的な情報を与えてくれる。
例)「りんご」=「赤くて丸い果物」 - 「英文パターン」= 文をどのように訳したらいいかを教えてくれる指針例)
パターン1 = 主語(S)で動作が完結。
He runs in the park every night.
(彼は毎晩公園で走ります)パターン3 = 主語(S)の動作が目的語(O)に影響を与える。
He runs a restaurant.
(彼はレストランを経営しています)
これは木に例えるとベースのパターンとそれを構成する単語が幹の部分と言えるでしょう。
上の5つの各例文は、主語・述語が一つずつという英文の最もシンプルな状態です。
仮に「パターン3」を例にとって考えますと下のようになります。
少し味気なく感じるかもしれませんが、まさにこれが幹となる文。
この幹を中心に、枝葉となる追加情報がたくさん付くことで、英文は長くなるし、複雑にもなっていくのです。
英語を習い始めたばかりですと、複雑な文を目にしてどこから手を付けていいか分からないという感情が芽生え、それが挫折に繋がってしまうということがよくありますよね。
◎例文
He pushed the car
(彼は車を押しました。)
(to the side of the road)
(道のワキに) ← 場所
(so it doesn’t get the way of others.)
(それ (車) が他人の邪魔にならないように)←理由
このように「場所」や「理由」といった文が複雑になる原因である追加情報については、今後順を追って説明していきますので、まずは置いておきましょう。
一つずつ整理していけば必ず分かるようになりますので心配いりません。
それよりも最初に言ったように、まずは幹となる「英文のパターンを理解すること」が大切。
そして、この5つのパターンがしっかり頭に入っていることで、
文の大半は正確に理解できるようになるし、
「あとは単語の意味さえ分かれば訳し方を間違えることはない!」
と思える自信が身に付きます。
この感覚、そしてこの自信が英語を学ぶ上でまず最初に取り組むことが大切だと僕は考えています。
そこで、英文への理解を深める方法として、このサイトでは次のステップをオススメします。
- 基本パターンの英文に出てくる核となる主語と述語を見つける
(基本的な文には核となる主語と述語が1つずつある。) - その文がどのパターンに当てはまるのかを理解する
- 「英文=単語のイメージ+英文のパターン」という考えに沿って読む
- 基本パターンから複雑な文の解釈にステップアップしていく
終わりに
今回は、「英語の完全文の5パターン」についてと「英文=単語のイメージ+英文のパターン」という考え方をおさらいしてみました。
僕は、英語を理解できるようになりたいと思った人に、何から手を付けたらいいかと聞かれると、まずこの「英文のパターンを理解すること」と答えます。
それだけ大切な部分ですので、
ゆっくりと何度か眺めてそれぞれのパターンをざっくりと頭に入れてみてください。
今後きっとその大切さに気付けるはずです。
それでは次回からは各パターンの解説に入りますので引き続き頑張っていきましょう。