英文法

より自然な英語へ!英文パターン5を理解するための全知識!

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日常会話でも頻繁に登場する以下のような言い回し。

We can make it happen.
(僕らならそれができるさ。)

Do you want me to do it?
(僕にそれをやってほしいのですか?)

英語のネイティブスピーカーが本当によく口にするこのような文は、
文法的に言えば、「SVOC」という「英文パターン5」に分類される英文です。

この英文パターンは大原則として、「SVOC」の「OとC」の間に主語と述語の関係があります。

We can make it happen.
(「OがCする」=「it(それ) が happen(起こる)」

Do you want me to do it?
(「OがCする」=「me(私) が do it(それをする)」

という関係ですね。

このパターン5を理解できると、英語の表現の幅が広くなるだけでなく、ネイティブスピーカーの感覚で英語を扱うことに大きく近づきます。

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何よりこれで英語の完全文のパターンは最後!
しっかり理解できるよう丁寧に読み進めてみてください。

英文パターン5の最低限の知識!

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冒頭に出てきたように英文パターン5には大原則として、文のOとCに主語述語の関係があると言いました。

ポイント: OとCの間に主語述語の関係がある

  • 「OがCする」
    または、
  • 「OがCされる」

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ここでもう一つ例文を見ていきましょう!

The movie made them cry.
(その映画は彼らを泣かせました。)

この文を例にとってみれば、「OがCする」=「彼らが泣く」という部分がその主語述語の関係に当たります。

ここまでは大丈夫でしょう。
この英文パターン5で躓く人が多いのがここからです。

英文パターン5には文のOとCに主語述語の関係があると言いましたが、Cの部分の形は様々。
例文のように「動詞の原形」が来ることもあれば、状態を表す「形容詞」
「過去分詞」、
「現在進行系」、
「to+動詞の原型」の場合もあります。

何がCの形の決め手になるかと言えば、「英文パターン5を作る動詞の種類」であったり、「OとCの主語述語の関係」で決まってくるのです。

ただ、この英文パターン5を作れる動詞は限られているので慣れてしまえば必ずこのパターンの英文が読めるようになります。要は知っているか知らないかの違いです。

それでは、ここから英文パターン5を作る動詞を順に解説していきます。

英文パターン5を作る英語のグループ3つ!

この英文パターン5を作る動詞には、大きく分けて3つのグループがあることを知っておくとよいでしょう。
まず代表的なのが「使役動詞」と呼ばれる「make / let / have」の3つです。

使役動詞 : make / have / let

ニュアンスの違いを簡単に説明しておきます。

make: 強制に似た強い力で〜させる

The father made his son study at least 2 hours everyday.
(父は毎日最低2時間息子に勉強をさせました。)

makeには「無理やりにでもその状況を作る」といった強制力を感じさせるニュアンスがあります。

have: 立場上の力を使って〜させる、してもらう

The artist had her assistant send her home.
(そのアーティストはアシスタントに家に送ってもらいました。)

If you’re arriving tonight, I’ll have my brother pick you up at the airport.
(もしあなたが今夜到着するなら、弟に君を空港に迎えに行ってもらうよ。)

同じ「〜させる」でも、「make」とは違い「have」にはお手伝いさんにお願いしてやってもらうくらいの手軽さが感じられます。

無理やりさせるというより、ボスから部下へだったり、家族同士で「ちょっとお願いね!」くらいの関係が成り立つ間柄の際によく聞くのが「have」ですね。

let: 許可を与える意味合いで〜させる

He would not let her daughter go abroad until she graduates high school.
(彼は娘が高校を卒業するまでは彼女に海外に行くことを許さないでしょう。)

こちらは「let O C」で「OがCするのを許可する」です。
「make」「have」同様にCの部分に動詞の原型を取ります。

知覚動詞 : see / hear / feel

知覚動詞 「see / hear / feel」は、状況に応じて、動詞の原型、〜ing (現在進行形)、過去分詞のどれでも入ります。

I saw him caught by the police. (Cが過去分詞

I heard him say some Japanese. (Cが動詞の原型)

Due to the headache, I felt my head spinning for an entire hour.
(Cが〜ing)

ちょこっと補足

知覚動詞 (see / hear / feel) ではCの部分が「動詞の原型」のこともあれば、「〜ing」になることもあると言いました。その違いは何でしょう。

・I saw him cross the street.
・I saw him crossing the street.

日本語に直すと分かりやすいと思うのですが、
(私は彼がその通りを渡るのを見た。) ← 渡る一部始終を目撃
(私は彼がその通りを渡っているのを見た。) ← 渡っている最中のところを目撃

このような感覚で知覚動詞を使えたら言うことなしですね。

後ろに「to + 動詞の原型」を取るグループ

そして最後は、後ろに「to + 動詞の原型」を取るグループです。

この「to + 動詞の原型」というのは特に深く考えずに、以下に挙げる単語が出てきた時は“そういうもの”として覚えましょう。

ヒントになるか分かりませんが、個人的には促進系(そっと背中を押して動作を促す意味を持つ)の単語がこれに分類される傾向にあると考えています。※頭の片隅にでも入れておくと良いかもしれません。

それでは、このグループの代表的な単語としてまず覚えておきたいものと、その例題を以下に紹介しておきます。

・encourage O to 動詞の原形 ・・・「Oに〜するよう促す、勇気付ける」

My teacher encouraged me to take classes at the higher level.
(先生は私に高いレベルのクラスを受けることを勧めました。)

この「encourage」は 相手の背中を押して行動を促す 代表格となる単語です。
ぜひ英文パターン5を作る単語の代表としてまず覚えておきましょう!

・allow O to 動詞の原形 ・・・「Oが〜するのを許す」

My father did’t allow me to have my own phone until I graduated from high school.

(父は私が高校を卒業するまで私が携帯を持つことを許しませんでした。)

このallowという単語を聞いた時に使役動詞の「let」と似ているのではないかと考えられたら非常に勘が良く鋭いです。

この文を「let」を使って言い換えると以下のようになりますね。

My father did’t let me have my own phone until I graduated from high school.

(※「let」なのでCの部分が動詞の原形なのをお忘れなく!)

「allow O to 動詞の原形let O 動詞の原形」

この言い換えが難なくできればもう英文パターン5の感覚はつかめていると言っていいでしょう。

・force O to 動詞の原形 ・・・「Oに〜させる」

My mom often forced me to clean up my room.
(母はよく私に部屋の掃除をさせました。)

こちらも先程同様、使役動詞にニュアンスが似た単語があります。。。
「〜させる」という意味になる「make」ですね!

言い換えると、以下のようになります。

My mom often forced me to clean up my room.
≒ My mom often made me clean up my room.

この言い換えにも慣れてきましたか ^^ 。

最後にもう一つ「want」を紹介しておきましょう。

・want O to 動詞の原形 ・・・「Oに〜してほしい」

I really want you to trust me.
(私は本当にあなたに信用してほしい。)

とってもシンプルな文ですが、この「want O to 動詞の原形」はネイティブスピーカーが日常的にとっても良く使う表現の一つです。英会話に触れる機会があれば必ずと言っていいほど出くわしますのでここで紹介しておきました。

文の構造に関してはここまでで十分頭に入ったと思います。
そしてこの形を取れる単語は知っておかなければ訳せませんが、そう多くもありません。

最後に、上で紹介したもの以外で英文パターン5を作れる動詞を記しておきます。

その他英文パターン5を作れる代表的な動詞

get, ask, tell, order, advise, require, expect, cause, enable, permit, consider, believe

※これらの動詞を見たらまず後ろに人/物+ to 動詞の原型を疑わなければいけません。

これらの単語を見た時には、敏感に反応して後ろの形を予想しながら読みすすめる習慣をつけてくだいさいね!

パターン5の英文が受け身になっても惑わされない!

この英文パターン5の締めくくりとして、英文が受け身になった時の形も見ておきましょう。

英文パターン5を受け身の形に

My teacher encouraged me to take classes at the higher level.
(先生は私に高いレベルのクラスを受けることを勧めました。)

↓  ↓  ↓

I was encouraged to take classes at the higher level (by my teacher).
(私は(先生に)高いレベルのクラスを受けることを勧められました。)

Oが文の前に出され受け身になることで、「過去分詞 to 動詞の原型」の語順になることが理解できるでしょうか。

実際の文ではこの英文パターン5がこのような形で登場することが多々あります。
惑わされることなくこの受け身の型を見抜けるようにしましょう。

終わりに

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最後に、今まで出てきた英文パターンを読み解く上で非常に大切な考え方を紹介してこの記事を終えたいと思います。

それは英文読解をする時の予測の大切さについてです。
ここまでで、英語の完全文のパターン5つ全て網羅しました。

どのような単語が来た時にどのパターンになりやすいかについてもある程度イメージがついてきたと思います。

何が言いたいかというと、英語は左から右読み進めていく上で後にくるパターンが何になるかのヒントを示す言葉がたくさんあるわけです。

「make」ひとつを例にとっても、He made.. と来たら後ろの形は “もしかすると、He made the audience moved by his performance」のようなパターン5になるのでは。。。?” と「SVOC」の形を予測しながら読むのと、ただ「彼は〜を作った。 (英文パターン3)」しか頭にないのとでは雲泥の差が生まれてしまうのは想像できるでしょう。

つまり、予測→検証→修正サイクルを常に働かせながら英語を読む習慣を付けてください。

そうすれば、始めにどの英文のパターンに属するか誤って解釈したとしても、進んでいくうちに誤りに気付いて修正でき、最終的には正しい解釈にたどり着けるはずです。

今回の英文パターン5を終えたことで、英文法の木の幹の部分を制覇したことになります。

ここから先の細かい文法事項は、この木で言うところの枝葉の部分。

どうかこの予測→検証→修正サイクル考え方を忘れることなく、ここからの文法の内容に進んでください。

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